2014年09月09日 今後の岡山の土砂災害対策について
8月8・9・10日は玉野スポーツセンターで岡山工業高校空手道部の合宿を行いました。
これは、至誠館の子どもたちとの合同合宿でしたけれども、私は岡山工業高校の空手道部を中心に指導しました。
しかし、折しも台風11号が接近していた時でありまして、県内各地に暴風大雨警報が出されました。そこで、2日めの練習の終わった午後7時に合宿を打ち切りました。玉野スポーツセンターでは大体育館で練習をしておりましたので、いささかの雨も風も影響はありません。しかしながら、子どもたちを安全に帰宅させるのはこの時をおいて他にないと判断し、親御さんに連絡して迎えに来てもらいました。思えばその判断は適切でありました。
さて、広島の豪雨災害ですが、大勢の死者行方不明者を出したことに心から哀悼の意を表します。なぜ広島でこのような大災害になったのかよく分析し、我が事として今後の災害対策に活かしていかなければなりません。
今回の災害は河川の氾濫と違い、民家を襲ったのは土石流でした。信州大学の地質学が専門の大塚教授は、花崗岩が長い年月をかけて風化し真砂土となり、真砂土が水を吸収することで表層の崩落が起こったと分析しおられました。また広島大学の砂防学が専門の海堀教授は、必ずしも真砂土の崩落だけでなく、特定の場所に集中してゲリラ豪雨が襲った場合、全国どこでも起こる可能性があると分析しておられました。
このようなことを考えますと、かつて加藤清正や武田信玄が行ったような、上流に遊水池を作り、下流の集中した民家に一度に水が流れないような治水対策では間に合わないのではないでしょうか。今後は、山の土砂を一時的に流出させないような措置を対策をしていかなければと思います。
そのひとつは砂防ダムです。山の斜面を流れる小さな河川に水が集中して土石流になりますから、それを何ヶ所かの砂防ダムで食い止める必要があります。また、山裾に厚いコンクリートの擁壁を立ち上げ、急傾斜対策をしていかなかれば国土の強靭化対策にならないと思います。
と同時に、岡山は土砂災害の警戒区域の指定がまだまだ遅れているので、その周辺住民の皆さんにも、<警戒区域である>と平素から意識し、安全意識を向上をさせる取り組みも必要だと思います。
日本は農耕民族なので、民家が山裾に集中し、一番フラットで一番安全な地域がことごとく水田になっております。そのような実態を考えると、土石流の災害を一番に受けるのは結局は民家であると思われます。ですから、それらを考えた安全対策が急がれます。
広島の災害をもって他山の石とし、岡山県の安全対策を推進していかなければなりません。
これは、至誠館の子どもたちとの合同合宿でしたけれども、私は岡山工業高校の空手道部を中心に指導しました。
しかし、折しも台風11号が接近していた時でありまして、県内各地に暴風大雨警報が出されました。そこで、2日めの練習の終わった午後7時に合宿を打ち切りました。玉野スポーツセンターでは大体育館で練習をしておりましたので、いささかの雨も風も影響はありません。しかしながら、子どもたちを安全に帰宅させるのはこの時をおいて他にないと判断し、親御さんに連絡して迎えに来てもらいました。思えばその判断は適切でありました。
さて、広島の豪雨災害ですが、大勢の死者行方不明者を出したことに心から哀悼の意を表します。なぜ広島でこのような大災害になったのかよく分析し、我が事として今後の災害対策に活かしていかなければなりません。
今回の災害は河川の氾濫と違い、民家を襲ったのは土石流でした。信州大学の地質学が専門の大塚教授は、花崗岩が長い年月をかけて風化し真砂土となり、真砂土が水を吸収することで表層の崩落が起こったと分析しおられました。また広島大学の砂防学が専門の海堀教授は、必ずしも真砂土の崩落だけでなく、特定の場所に集中してゲリラ豪雨が襲った場合、全国どこでも起こる可能性があると分析しておられました。
このようなことを考えますと、かつて加藤清正や武田信玄が行ったような、上流に遊水池を作り、下流の集中した民家に一度に水が流れないような治水対策では間に合わないのではないでしょうか。今後は、山の土砂を一時的に流出させないような措置を対策をしていかなければと思います。
そのひとつは砂防ダムです。山の斜面を流れる小さな河川に水が集中して土石流になりますから、それを何ヶ所かの砂防ダムで食い止める必要があります。また、山裾に厚いコンクリートの擁壁を立ち上げ、急傾斜対策をしていかなかれば国土の強靭化対策にならないと思います。
と同時に、岡山は土砂災害の警戒区域の指定がまだまだ遅れているので、その周辺住民の皆さんにも、<警戒区域である>と平素から意識し、安全意識を向上をさせる取り組みも必要だと思います。
日本は農耕民族なので、民家が山裾に集中し、一番フラットで一番安全な地域がことごとく水田になっております。そのような実態を考えると、土石流の災害を一番に受けるのは結局は民家であると思われます。ですから、それらを考えた安全対策が急がれます。
広島の災害をもって他山の石とし、岡山県の安全対策を推進していかなければなりません。
- |県政
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