熱血先生はたようじ 波多洋治 BLOG

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2022年08月10日 残暑お見舞い申し上げます

ご厚誼を戴いている皆様へ

残暑お見舞い申し上げます

謹啓 うだるような暑さ続きの真夏日かと思えば、一転して梅雨明けもままならないような不順な天候が続きました。全国各地からも災害報告が届いています。皆様には被害がございませんでしたか。残暑のお見舞いと同時に、災害のお見舞いを申し上げます。平素はご無沙汰ばかりで誠に申し訳ございません。
 7月には参議院選挙、さらにはコロナ感染拡大も危惧され、今年の夏も殊のほか気難しい夏になりました。立秋とは名ばかりの暑さが続いておりますが、皆様にはどうかくれぐれもご自愛いただき、ご健勝にてお過ごし下さい。

 さて小生は、ただ今、岡山県議会議員として、5期20年目を走っているところであります。 8月初旬には総務委員会の県外視察が実施され、長野市と松本市、さらに名古屋市に出張いたしました。県民市民の負託に応えるべく、県政発展のために全力投球をしてまいります。身体健全、やる気満々の政治活動に奔走しておりますので、どうぞ他事ながらご安心下さい。

 ところで、2月24日には、ロシアからウクライナへの軍事侵略により、世界平和に対する許すべからざる侵害と恫喝が引き起こされ、国際連合は元より、自由主義・民主主義国家群が和平に対する停戦合意すら不能であり、暗澹たる思いが致します。
 また、参議院議員選挙の終盤、安倍元総理が銃弾に倒れるという悲報に、衝撃と悲痛の悲しみが日本国中に走りました。遺された我々は、安倍元総理の目指したもの、やり残したものが何であったのかを検証し、「誇りある日本を取り戻す」ために、努力精進を重ねなければなりません。それが、安倍元総理に対する追悼と慰霊であります。

 さて、国政は政治理念なき混迷と混乱、大衆に迎合し、眼前の利害打算に走り、国家国民の国政たることを忘れている政治屋の群れが、目を覆います。支持率だの人気だのと騒ぐメディアの奸計ともいえる独善が横行し、国民は羅針盤を失ったかのように見えます。世界の中の日本を見据え、先ずは国家国民を守る安全保障を基軸にして、国家の将来を考えたいものであります。立憲民主党を始めとするリベラル派と称する左翼勢力との戦いは、日本人としての思想哲学の違いに帰するものと思います。我が国の国土の安全と国民の安寧、そして生命財産を守り得るか、世界に誇るご皇室の弥栄を願い、2686年という歴史観に立脚しているか、我が国の歴史と文化と伝統に基づいた教育ができるか、これこそが政治の選択でなければなりません。

 今日の大衆に媚び、大衆に迎合し、大衆の歓心を買わんがための政策論争に辟易いたします。まさに衆愚政治の到来を思わせる感がいたします。政治が打ち出す政策は、万全でもなければ、完璧でもありません。衣食足っても礼節を知らないさもしい日本人に成り下がり、ごね得が罷り通り、欺瞞と詐欺が蔓延り、欲望が充満し、正直者がバカを見るような世の中になってしまいました。
 戦後の日本を復興させた原動力は何か。敗戦直後の悔しさと怒り、そして歯を食いしばった粘り強さと勤勉、さらには希望という力がありました。あの戦後の悔しさと貧しさの中、勤勉と努力と忍耐でくぐり抜けてきた魂はあるのか。今問われているのは、戦後教育によって荒廃し、活力を失った日本人の生き様そのものではないだろうか?

 二千年前、ギリシャの哲学者・アリストテレスは、いみじくも民主主義政治を三悪政治と評しました。
 その第一は、愚民政治であります。愚かなる民が全体の大半を占めるから、多数決となれば政治の大勢は愚民の意思によって決定する訳であります。
 その第二は、堕落政治であります。愚民の欲望に迎合することが、多数を得る早道となります。愚民より選ばれたいものは、対立候補よりもさらに大きく民衆に迎合し、接待合戦や甘言の争いとなるわけであります。
 その第三は、暴力政治であります。多数決こそ全ての民衆の意思と認めると、その中身や質を論じてもそれは二の次になるからであります。まさに今日の日本の政治を予言していたかのようであります。
 しかし、たとえそうであっても、民主主義が採用され、実施される背景には、全体主義や独裁政権と違って、権力者が民意に反すればよりよい政治を期待して代表を交代させることができるという救いと希望の制度であり、たとえ衆愚政治になろうとも選んだ責任は自分にあることになります。もともと自由社会は、すべてが自己判断・自己決定であり、自己責任であり、頼りにするのは自分自身であります。

 不安定な時代ではありますが、決して動揺することなく、沈着にして冷静に見つめたいと存じます。自民党は改革すべきは改革し、政党政治家の原点に立ち返り、逆風の中にあろうとも、匍匐前進して戦わなければなりません。我が国の皇室やさらには歴史や文化伝統、我が国の領土と国民の生命財産を守り、次代を担う立派な日本人を育てる教育という観点において、小生は決して左翼リベラル派に予することはできません。同志共々、共に手を携え、日本再建のために汗を流さなければならないと思っております。何卒今後とも変わらぬご支援ご指導を賜りますよう、伏してお願い申し上げます。

 20年前からの「ハタと困ったら波多に頼め、用事があったら洋治に頼め」のキャッチフレーズは、いささかも変わっておりません。あたかもよろず相談所の所長のごとく、世事万般に対する要望陳情にお応えしてまいりました。力及ばず沈没したこともございますが、今後とも「誠実・勤勉」に対応したいと念じております。

 終わりになりましたが、どうかくれぐれもご自愛下さり、益々のご活躍をお祈りしつつ、政治理念の一端を述べまして、残暑見舞いのご挨拶に代えさせて戴きます。

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